①アダム・レヴィーンが審査員で…
「Moves Like Jagger」は、アダム・レヴィーンが『ザ・ヴォイス』に審査員で出ていた流れから生まれた曲らしい。
そう聞くと、なんだかテレビのスタジオから突然ポップスの名曲が生まれたみたいで面白いなぁと思う。
タイトルの“Jagger”は、車でも動物でもなくて、ローリング・ストーンズのミック・ジャガー。英語に慣れてる人ならすぐに綴りでわかるんだろうけど、私は最初そこに気づかなくて、「あ、そういうことか」って妙に納得してしまった。
同じ番組にクリスティーナ・アギレラも出ていて、そのまま共演につながったのも自然な流れだったのかもしれない。
それに、この曲ではベニー・ブランコたちと組んでいて、Maroon5にとっても新しい挑戦だったんだと思う。ずっと自分たちで作ってきたイメージがあったから、ちょっと意外で、でもその意外さがあのキャッチーさにつながっている気がする。
これまで以上にキャッチーでポップな方向に振り切ったのが功を奏したのか、全米1位・全英2位、さらに世界18か国でNo.1を獲得する大ヒットに。Maroon5のネームバリューも影響してるのかもしれないけど、実際聴いてみると「ああ、これは世界中でウケるよなぁ」って、まぁ納得。
2012年のグラミー賞でもポップ部門にノミネートされていて、ただ売れただけじゃなく、ちゃんと業界からも評価されていたんだなって感じる。
色々とインパクトの強い曲だから、彼らの歴史を振り返るときには真っ先にこの曲を思い出してしまうんだよなぁ。
Maroon 5 - Moves Like Jagger ft. Christina Aguilera (Official Music Video)
②歌詞と和訳
Songwriter(s)- Adam Levine, Benny Blanco, Ammar Malik, Shellback
Just shoot for the starsIf it feels rightAnd aim for my heartIf you feel like
And take me away and make it OKI swear I'll behave
You wanted controlSo we waitedI put on a showNow I make it
You say I'm a kidMy ego is bigI don't give a shit
And it goes like this
Take me by the tongueAnd I'll know youKiss me 'til you're drunkAnd I'll show youAll the moves like JaggerI've got the moves like JaggerI've got the moves like Jagger
I don't need to try to control youLook into my eyes and I'll own youWith them moves like JaggerI've got the moves like JaggerI've got the moves like Jagger
Maybe it's hardWhen you feel likeYou're broken and scarredNothing feels right
But when you're with meI'll make you believeThat I've got the key
Oh, so get in the carWe can ride itWherever you wantGet inside itAnd you want to steerBut I'm shifting gearsI'll take it from here (Oh! Yeah yeah!)
You wanna know how to make me smileTake control, own me just for the nightAnd if I share my secretYou're gonna have to keep itNobody else can see this
So watch and learnI won't show you twiceHead to toe, oooh baby rub me rightBut if I share my secretYou're gonna have to keep itNobody else can see this
And it goes like this
Take me by the tongueAnd I'll know youKiss me 'til you're drunkAnd I'll show youAll the moves like JaggerI've got the moves like JaggerI've got the moves like Jagger
I don't need to try to control youLook into my eyes and I'll own youWith them moves like JaggerI've got the moves like JaggerI've got the moves like Jagger
この曲の歌詞は、ミック・ジャガーみたいにセクシーで自由な動きを武器に、女性の心を引こうとする男性の視点で描かれたもの。
中でも「その舌で俺を連れ去ってくれよ」っていうフレーズは、ローリング・ストーンズのあの"舌を出したロゴ"を思い出させるような言い回しなのが巧いよなぁ。
③この曲では外部のソングライター…
もともとMaroon5は自作にこだわるバンドだったけど、この曲では外部のソングライター、ベニー・ブランコを迎えて、ぐっとポップな世界に踏み込んだように思う。
アダム自身も「こんなにキャッチーで踊れる曲になるとは思わなかった」って語っているくらいだから、想像以上にノリのいいダンスチューンに仕上がったんだろうな。
ギターのカッティングは、どこかジョージ・マイケルの「Faith」を思い出させるようで、それがまた心地良くて…。
私はアップテンポな曲で自然に体が動くタイプじゃないけれど、この曲は気づくとリズムをとってるんだよね。
踊るのが苦手なのに、いつの間にか体が揺れてしまうなんて曲は、今後もそうそう見つからないかな。
ちなみに、私にとって“体が勝手に揺れてしまう曲”は他に…
- 「Soul Education」 - Jamiroquai
- 「Little L」 - Jamiroquai
- 「Doin’ It」 - Wagner Love
- 「One More Lie (Standing in the Shadows)」 - Craig David
- 「Shake」 - Mando Diao
- 「Uptown Funk」 - Mark Ronson feat. Bruno Mars
- 「Sexx Laws」 - Beck
- 「Faith」 - George Michael
ジャンルはバラバラなんだけど、どれも共通して羞恥心を取っ払っちゃうくらい“ノリの良さ”がある曲たち。
知らない人はぜひ一度聴いてみてください。
④ストリーミングサービスのアンケートで…
ユニバーサル・ミュージック・ジャパンのサイトを眺めていたら、思わず目が止まることが書いてあった。
「Moves Like Jagger」が、アメリカのストリーミングサービス“Songza”のアンケートで「労働者の生産性を高める曲」に選ばれていたらしい。
出勤前や作業中に聴くとやる気が湧いて、仕事がはかどるって思う人が多かったみたい。うん、あのリズムと高揚感なら、朝の空気を一気に動かしてくれそうな気がするなぁ。
…でも、私にとってはテンションが上がりすぎて、逆に仕事どころじゃなくなりそう。
遊びに出かける前とか、休日の朝に聴くほうがしっくりくるんじゃないかなって思う。