「Fluorescent Adolescent (フロレセント・アドレセント)」はアークティック・モンキーズが2007年にリリースした2ndアルバムに収録された曲で、UKのシングルチャートでは5位を記録。

ボーカルのアレックス・ターナーと当時の彼のガールフレンドであったジョアンナ・ベネットによる共作で、ライブでも頻繁に演奏されている人気の高い曲です!

若い頃に刺激的で華やかな(性)生活を送っていた女性が30代、40代と徐々に歳をとっていき、しっかりとした大人の暮らしに落ち着いていく。

『だけどホントはいつも刺激を感じていた昔の生活のほうが充実してたんじゃないの?』と語りかけられて葛藤する女性の心情を描いているような歌詞になっています。

 

↓Youtube【Arctic Monkeys - Fluorescent Adolescent (Official Video)】

 

タイトルの「Fluorescent Adolescent」はどちらもあんまり馴染みのない単語ですよね。

『Fluorescent=蛍光色の』『Adolescent=青年期の、思春期の』という意味らしいので、『蛍光色のように鮮やかだった青春』みたいな感じだと思います。

 

 

1stアルバムでの渋くてシニカルなアークティック・モンキーズのイメージとは良い意味でかけ離れていて、最初に2ndアルバムを通して聴いた時には面食らってしまいました…。

3分ほどでコンパクトにまとめられていて、早口でたたみかけるようなボーカルと弾むように軽妙なベースのリズムがとにかく印象的。

アークティック・モンキーズのすべての曲の中で間違いなく1,2を争うくらいポップな曲ですね。

 

 

2ndアルバムからはこの曲と「Brianstorm」がシングルになっていて、「Fluorescent Adolescent」はUK5位、「Brianstorm」はUK2位を記録しています。

でも「Brianstorm」はかなりハードでダークな雰囲気の曲なので、「Fluorescent Adolescent」でファンになった人があとから「Brianstorm」を聴くと逆に面食らってしまうかも。

 

 

それにしてもこの時のアレックスはまだ21歳なんですよね。

この若さでこれほどまでに渋いボーカルと味のあるスモーキーボイスを使いこなせるのがすごい。

系統は違えども、アレックス・ターナーはフレディ・マーキュリーやスティーブン・タイラーと同じように天から才能を与えられたボーカリストと言ってもいいんじゃないでしょうか?

 

↓Songwriter(s)【Johanna Bennett , Alex Turner】

You used to get it in your fishnets
Now you only get it in your night dress
Discarded all the naughty nights for niceness
Landed in a very common crisis
Everything's in order in a black hole
Nothing seems as pretty as the past though
That Bloody Mary's lacking in Tabasco
Remember when you used to be a rascal?
昔は網タイツを履いていたのに
あんたは今ではただのパジャマ姿になっちまった
淫らな夜を切り捨てて手に入れた平凡で素晴らしい生活
そして辿り着いた先にあったのはありがちな不安だった
ブラックホールの中ではすべての秩序が保たれている
でも若かったころの日々ほど素敵に思えるものなんてありゃしない
今あんたが飲んでるブラッディ・マリーはタバスコ無しで刺激不足

やんちゃだったあの頃を覚えてるかい?

 

Oh the boy's a slag the best you ever had
The best you ever had is just a memory and those dreams
Weren't as daft as they seem, aren't as daft as they seem
My love, when you dream them up
あんたにとって最高に良かったのはあの淫乱男
最高だったのはそんな風に夢想している記憶の中だけ
バカげて見えるだろうけど、バカげて見えるだろうけど、

その時のあんたが夢想していたことなんだ

 

Flicking through a little book of sex tips
Remember when the boys were all electric?
Now when she's told she's gonna get it
I'm guessing that she'd rather just forget it
Clinging 'till I'm getting sentimental
Said she wasn't going but she went still
Likes her gentlemen not to be gentle
Was it a Mecca dobber or a betting pencil?
セックスのヒントが書かれた冊子に目を通して
刺激たっぷりの若い男たちと過ごしたあの日々を懐かしむ
今でもヤレるチャンスはあるって言うけど
彼女は忘れてしまった方がいいんじゃないかと俺は思う
感傷的な気分にならないように
出かけないと言っていたのに彼女はやっぱり出歩いてしまう
彼女のお気に入りは優しくない紳士

彼のアレはビンゴ用の太いやつ?それとも賭け用の細い鉛筆?

 

(繰り返し ★)

 

Oh, Flo, where did you go?
Where did you go? Where did you go?
なあ、フロー?あんたはどこに行っちまったんだ?
どこに消えちまったんだ?
あんたの輝きはどこに行っちまったんだ?

 

You're falling about
You took a left off Last Laugh Lane
Just sounding it out
But you're not coming back again
あんたは笑い転げてる
でも最後に笑った車線からはもういなくなった
今ではただ笑い声だけが聞こえてる

だけどあんたはもう戻るつもりはないんだろ

 

You used to get it in your fishnets
(Falling about)
Now you only get it in your night dress
Discarded all the naughty nights for niceness
(You took a left off Last Laugh Lane)
Landed in a very common crisis
Everything's in order in a black hole
(You were just sounding it out)
Is anything as pretty in the past though?
That Bloody Mary's lacking in Tabasco
(You're not coming back again)
Remember when you used to be a rascal?
(Oh...)
あんたは今ではただのパジャマ姿になっちまった
(あんたは笑い転げてる)
淫らな夜を切り捨てて手に入れた平凡で素晴らしい生活
そして辿り着いた先にあったのはありがちな不安だった
(でも最後に笑った車線からはもういなくなった)
ブラックホールの中ではすべての秩序が保たれている
(今ではただ笑い声だけが聞こえてる)
でも若かったころの日々ほど素敵に思えるものなんてありゃしない
今あんたが飲んでるブラッディ・マリーはタバスコ無しで刺激不足
(だけどあんたはもう戻るつもりはないんだろ)

やんちゃだったあの頃を覚えてるかい?

 

【フロー】・・・女性の名前で一般的なFlorence(フローレンス)の愛称である「フロー」を、Fluorescent(蛍光=輝き)にかけたもの