今までそれなりにたくさんのアルバムを聴いてきたんじゃないかな?と思います。
そんなたくさんのアルバムを聴いた中で、全く知らないアーティストのCDをジャケ買いしたとかってでもない限りは、アルバムの中で何度も聴きたくなる曲が1曲だけってことはほとんどないです。
だけどやっぱりテレビやラジオなどでたまたま耳にして、
「これいいじゃん!( ゚Д゚)」
って思ってアルバムを買ってはみたものの、他の曲は全然ハマらずに結局その1曲しか聴くことがなかったっていうことも多々ありました(笑)
今回挙げる曲は、今まで私が聴いてきたアルバムの中で唯一その1曲だけが個人的にキャッチーで記憶に残っている、というか20年近くたった今でもその曲だけいまだに聴き続けるほど大好きな曲なんです!
『一発屋』という感想はあくまでも私の独断と偏見なので気を悪くされた方はすみません・・・(^^;
●曲名/アーティスト名(収録アルバム発売年)
- Air Traffic/Charlotte(2007年)
- Octopus/Magazine(1996年)
- Space/Me & You Vs The World(1996年)
- Mumm-Ra/Out of the Question(2007年)
- Until June/Sleepless(2007年)
- Ben Jelen/Come On(2004年)
- Space Hog/In the Meantime(1995年)
Air Traffic(エア・トラフィック)/Charlotte(シャーロット)
ギターのリフが印象的な曲で、イントロのギターのみのパートでは渇いた音色、バンド演奏が始まった時にはシャープな感じになるギターのリフはなかなか頭から離れないと思います!ポップ寄りだとは思いますけどエモが好きな方は合うかもしれません。この曲が収録されているデビューアルバム、Fractured Lifeはそれなりに好意を持った評価を受けたみたいですが、その後はメンバーの脱退などもあってかコンスタントに作品を発表することはありませんでした。ちなみに「シャーロット」は、2005年~2007年にかけてTBS系列でやっていたバラエティ番組「アイチテル!」のエンディングテーマになっていた時期があり、私もその番組でこの曲のことを知りました(^^;)
Charlotte
Octopus(オクトパス)/Magazine(マガジン)
スコットランドのグラスゴー出身のバンド、オクトパスがブリットポップが終わる直前くらいに発表した曲です。ブラーのデーモン・アルバーンの「オクトパス、クソいかすぜ!」的な推薦コメントが書いてあるのを見て、思わず買った日本向けのミニアルバムに収録されていました。ブラーの後継者っぽい感じで扱われたことからもわかるようにかなり前評判は高かったけど、結局1枚のフルアルバムを作っただけで翌年1997年には解散してしまうという、花火のように一瞬の輝きで終わってしまったバンドです。
Magazine
Space(スペース)/Me & You Vs The World(ミー・アンド・ユー・ヴァーサス・ザ・ワールド)
これまたブリットポップの後期、1996年に発表された曲ですが、ここまでポップに振り切った曲はなかなかないかもしれません!ジェリーフィッシュの2ndアルバムのワイワイ感に通じるノリも感じます。でも「Me & You Vs The World」はボーカルのトミー・スコットの鼻にかかりすぎたみたいなコミカルな声のせいもあってか、音をおもちゃにして遊んでるみたいな、いい意味で子供っぽいポップさが感じられる曲って気がします。とにかくメロディーとリズムが独特でメロディーラインと声が個性的なので不思議と何回も聴きたくなるんですよね(笑)
Me & You Vs The World
Mumm-Ra(マムラ)/Out of the Question(アウト・オブ・ザ・クエスチョン)
この曲はひと言で言えば『キラキラギターポップ』です!と言ってしまうとどこにでもありがちな可もなく不可もなくみたいな曲だと思うかもしれませんが、メロディーの良さが他のギターポップバンドと比較しても際立っているんです。青春を感じさせる適度な疾走感と純粋なギターサウンドがとても耳なじみ良くどこまでもさわやかなんですよね。まるで初夏の眩しい光に目が一瞬くらむ時のような淡い感覚に戻ることのできる曲だと思います。独断と偏見で一発屋の枠に入れてしまいましたがぶっちゃけシングルで買った曲なので、アルバムに収録されている他の曲もちゃんと聴いたら好きになれる可能性は高いかもしれません(笑)
Out of the Question
Until June(アンティル・ジューン)/Sleepless(スリープレス)
ジョシュ・バラード、ダン・バラードの兄弟を中心とした3人組のピアノバンドです。2005年の6月(June)までに芽が出なければロサンゼルスでの夢をあきらめて故郷のアリゾナに帰ろう、という悲壮な思いがバンド名に込められています。この曲はピアノをメインに展開されるスピード感のあるバラードナンバーで、朝焼け?夕焼け?をバックに撮られたジャケット写真の美しさをそのまま音にしたようなピュアで切ないメロディに酔ってしまいます。
Sleepless
Ben Jelen(ベン・イェレン)/Come On(カム・オン)
あの大ヒットしたオムニバスアルバム、『ココロデキクウタ』にも収録されていた曲なので知っている人も多いかもしれません。流麗で美しいピアノのメロディに乗せて、時に優しく包み込むような歌声で、そしてサビでは感情を思いっきり吐き出すかのように情熱的な歌声で歌っています。初めて聴いた時には曲の美しさに感動し、何とも言えないセンチメンタルな気持ちになって何回も繰り返して聴いたほど心を鷲づかみにされました。でも、演奏しながら情熱的に歌っているベンのピアノから、火をつけたライターを持った無数の手が出てきたり、同じくピアノからピザの配達員が出てきてベンにピザを届けたりといったPVの意図はイマイチよくわかりませんでした(笑)
Come On
Space Hog(スペース・ホッグ)/In the Meantime(イン・ザ・ミーンタイム)
全英のロックチャートで1位、全米ビルボードのメインストリームロック部門でも1位になっている曲で、今回の記事で挙げた曲の中では最も商業的に成功した曲です。デヴィッド・ボウイやT.Rexに影響を受けたバンドなので、ネオ・グラムロックなんて呼ばれ方もしていました。どちらかというとメロディよりも、ボーカルでベースのロイストン・ランドンの歌い方の方がデヴィッド・ボウイを意識した、グラムロックに近い歌い方に感じます。うねっているベースとギターが耳に残るミドルテンポのクールな曲で、今はこういうタイプの曲を歌っているバンドはなかなかいないのが残念です。
In the Meantime