①CDリスナーよりも…
CDリスナーよりもむしろ同業者であるミュージシャンから高く評価されてきたスーパーグラス。
あの毒舌で有名なオアシスのリアム・ギャラガーにまで『ブリットポップでまともだったのはオアシスとスーパーグラスくらいのもんだぜ!』と言わしめるほど。
そのオアシスだけでなく、ブラー、レディオヘッド、フー・ファイターズなど超が何個も付くくらいの有名ミュージシャンからの依頼によるサポートアクトへの出演も数知れず。
アークティック・モンキーズ、マイ・ケミカル・ロマンス、スウェード、他にもまだまだ多くのミュージシャンから認められているすごいバンドです。
スーパーグラスがいきなりミュージシャンズミュージシャンとしての地位を確立した1stアルバム収録の「コウト・バイ・ザ・ファズ(Caught by the Fuzz)」の歌詞は、アルバムリリース当時まだ18歳だったボーカルのギャズが15歳の時に逮捕された実体験をもとに作られたそう。
3人それぞれ俺が主役だと言わんばかりのハイテンションなパフォーマンスにテンションぶち上がりっぱなし。
ドライブ中に聴いたりなんかしちゃったら音量を上げれば上げるほどアクセルを踏み込んでしまいそうなデンジャラスな曲。
若さゆえの衝動を勢いにまかせてぶつけまくったかのような疾走感にドーパミンが分泌されまくること間違いなしの『これぞブリットポップ!』な1曲です。
YouTube【Supergrass - Caught By The Fuzz (Official HD Video - US Version)】
②歌詞と和訳
Songwriter(s) - Gaz Coombes, Danny Goffey, Mick Quinn
Caught by the fuzzWell I was, still on a buzzIn the back of the vanWith my head in my handsJust like a bad dreamI was only fifteenIf only my brother could be here nowHe'd get me out he'd sort me out alrightI knew I should have stayed at home tonightLocked in the cell, feeling unwellI talked to a man,He said it's better to tellWho sold you the blow,Well it was no one I knowIf only you'd tell us we'd let you goWe'll make it hard for you my son,So tell us what you know,We'll make you wish you'd stayed at home tonightHere comes my mum, well she,She knows what I've doneJust tell them the truth,You know where he's from,You've blackened our name,Well you, you should be ashamedIf only your father could see you now,He'd breakdown and he'd throw you out for sureI never should have let you out tonight
③初期の作品の中でも…
「コウト・バイ・ザ・ファズ」はスーパーグラスの初期の作品の中でも特に注目される曲であり、メロディのポップさはピカイチ。
だけど若くして逮捕された苦悩を無邪気に歌っている曲なので、今の時代にラジオやテレビで流すにはちょっとコンプラ的に厳しいかも。
彼らのエネルギーとポテンシャルを世間に見せつけたポップ史に残る傑作なので、どんどんメディアで使われて再評価されて欲しいんですけどね。
でもやっぱり『ヤクを買ってサツに捕まっちまったぜ!』っていうヤンチャな歌詞だからなあ…日本のメディアでは特に難しいかな💧