①イギリスで最も愛されるバンドの一つ

スコットランドの音楽都市グラスゴー出身のバンド、TEXAS(テキサス)は1989年にデビューしてから現在まで10枚のスタジオアルバムをリリース。

2枚がイギリスでNo.1に、それ以外の5枚がトップ10以内にランクイン。全世界でのCDセールス枚数は3500万枚以上を記録している、イギリスで最も愛されるバンドのひとつです。

スコットランド出身なのにバンド名が「TEXAS」なのは、1984年に公開された映画「Paris,Texas(パリ、テキサス)」からバンド名をとったからなんだそう。

 

1997年の4thアルバム「White on Blonde(ホワイト・オン・ブロンド)」は全世界で400万枚以上を売り上げたテキサス最大のヒットアルバム。

このアルバムからは5曲がシングルカットされてそのすべてがイギリスでTOP10以内にランクイン。その年のイギリスで最もラジオで流れたアーティストに。

そのシングルのうちの一つ「Say What You Want」はイギリスで3位を記録し、2021年現在までにリリースしたシングルの中で最もヒットした曲になっています。

シャーリーン・スピテリの伸びやかでまとわりつくようにセクシーな歌声と、おしゃれで気だるい雰囲気が心地いい大人のポップソングです。

↓Youtube【Texas - Say What You Want (Official Video)】

 

White on Blonde/TEXAS(テキサス)
Mercury

「Say What You Want」が収録された1994年リリースの4枚目のスタジオアルバム。5曲のTOP10シングルを送り出し、イギリスのアルバムランキングで1位を獲得。全世界で400万枚以上を売り上げた大ヒットアルバム。

created by Rinker
Hostess Entertainmen

TEXAS結成25周年を記念して2015年にリリースされたグレイテスト・ヒッツ的なアルバム。これまで発表した楽曲に勝るとも劣らない新曲4曲を含み、バンドの代表曲を再録音した音源が収録されたDisc1と、オリジナルバージョンを収録したDisc2で構成されたアルバム。

 

②クラッシィでスタイリッシュなアルバム

学生時代にたまたま見た、深夜番組のイギリスシングルランキングでたまたま耳にしたのがこの曲を知ったきっかけでした。

1度聴いただけで強烈に引き付けられるようなインパクトのある曲ではなかったけどなぜか耳に残る。

当時はまだ若かったので、こんなにモダンでおしゃれな感じの曲にひと耳ぼれはしなかったと思うけど、いつまでも耳に残って離れなかった曲。

その頃は地方の田舎町に住んでいたので海外アーティストのCDはなかなか手に入れられなかったし、今みたいにAmazonがあったわけではないのでCDを買うことはできなかった。

で、それから1,2年後、大学に通うために東京に出てきたときに渋谷だったか新宿だったか、タワーレコードだったかHMVだったかは覚えてないけど偶然アルバムを見つけてついに購入。

アルバムの帯に書いてあったレコード会社のプロモーションコメントは、『クラッシィでスタイリッシュ』。

クラッシィとは「上等」「上品」って意味でスタイリッシュは「しゃれた」「流行の」って言う意味なんですけど、そんな表現がしっくりくる曲が満載でした。

個人的にはなぜか「Say What You Want」を聴くと、休日の遅めに起きた朝にレースのカーテンから太陽の陽が淡く差し込んでくるビジュアルが浮かんでくるんですよね。

シャーリーンのアンニュイなボーカルと、曲の全般でポロロ~ンと聴こえるギターのメロディが朝の気だるい感じとリンクするから…なのかな?

 

③「セイ・ホワット・ユー・ウォント/テキサス」歌詞の和訳

倦怠期なのか、愛想をつかしたのか、付き合い始めたころの気持ちがなくなりかけている女性の気持ちを歌っているような歌詞。

彼氏や恋愛にそれほど依存・期待をしていない、大人な女性のちょっぴり感傷的な別れの曲のイメージでいつも聴いています。

 

Twenty seconds on the back time
I feel you're on the run
Never lived too long to make right
I see you're doing fine
20秒だけ時間を巻き戻してみる
あなたが走っているのを感じてる
長くなりすぎて改善できなくなるほど暮らしたわけじゃない

あなたはいい感じにやってくれてるわ

 

And when I get that feeling
I can no longer slide
I can no longer run
Ah no no
And when I get that feeling
I can no longer hide
For it's no longer fun
Ah no no
そんな気持ちになってしまったら
私はもう動けない
これ以上走り続けることはできないの
できないのよ
そんな気持ちになってしまったら
私はもう隠れられない
それ以上は楽しめなくなってしまうから

ああ 無理なのよ

 

★[chorus]
Yeah, you can say what you want
But it won't change my mind
I'll feel the same About you
And you can tell me your reasons
But it won't change my feelings
I'll feel the same About you
あなたは言いたいことを言っていればいいわ
でも私の心は変わらない
私のあなたへの気持ちは同じよ
あなたの理由を言ってくれてもいいわ
だけど私の感じ方は変わらない
あなたへの気持ちは同じなのよ

 

What I am is what you want of me
Yeh, now that I'm not there
I took the tables away from you
It's turned and I don't care
あなたが私に何を求めるかによって私の存在は変わっていく
私は今そこにはいないわ
私はあなたとテーブルを挟んで離れて座った

まるで変ってしまったけど私は気にしない

 

(繰り返し ※)

(繰り返し ★×2)

 

I've said goodnight
Try to sleep tight
Ah just dream of me
Go close your eyes
'Cause I've closed mine
The sun will shine from time to time
Oh, when you dream of me, yeh
私はお休みを言って
しっかり眠ろうと頑張るの
ああ ただ私の夢を見て
あなたは目を閉じるのよ
なぜなら私はもう自分の心を閉ざしてしまったから
太陽は時々輝くでしょう

あなたが私の夢を見るときにはね

 

(繰り返し ★×2)