①ペプシネックス ゼロのCMで日本でも話題に

ワイルドな桃太郎に扮した小栗旬さんを主役にして大作映画級のスケールで放送された、2014年のペプシネックス ゼロのCM。

このCMで圧巻の映像とともに話題になったのがUK出身の4人組バンド The Heavy(ザ・ヘヴィー) の曲、「Same Ol’ (セイム・オール)」です。(※Same Ol’ が収録されているアルバムがリリースされたのは2012年)

 

タイトルは『Same Old』を略したもので、日本語にすると『いつも同じ』という意味。

この曲がCMに起用されたことで日本でも一気に知名度を上げたThe Heavyはその後、2014年7月にFUJI ROCK FESTIVALにも出演。

4万人以上のキャパを誇る『グリーンステージ』に熱狂の渦を巻き起こし、同年10月には再来日公演も果たしました。

 

↓Youtube【ペプシネックス ゼロ CM [Full Music] 桃太郎篇(小栗旬)【ロングver.】】

 

 

②歌詞と和訳

まるで闘争心を鼓舞するようなクイーンの「ウィ・ウィル・ロック・ユー」風のリズムと、泥臭くも壮大なメロディ。

甲高くハスキーで強烈な存在感を放っているボーカル。

ライブ会場が一体となって合唱できる、サビ部分のアンセム的な高揚感もGood。

これほどゆっくりなテンポでこれほどカッコいい曲には滅多にお目にかかれません。

仕事 (戦い) の前に日本語訳を思い浮かべながら聴けば、交感神経が活性化されてやる気が漲って臨戦態勢になれる曲です!

 

↓Songwriter(s)【Dan Taylor, Kelvin Swaby】

I believe
If a man could fly
I'd be just like a bird
Trying to escape from your lies
And the truth
Would never die
It would be just like I remembered
When you swallowed my pride
When you were talking that same ol'
And kept working that same ol'
And kept making that same ol'
Ol'
Fool out of me
All that same ol'
Everyday it's that same ol'
You keep making the same ol'
Ol'
Fool out of me
But you know that I can sleep
I don't know just how you do it
Must be counting more than sheep
And it's time
For you and me
To leave this fairy tale we fucked
Cos we, both need to breathe
And I know it's not enough
But your love is like a drug
I know it's not enough
But your love is like a drug
I know it's not enough
Your love is like a drug
Your love is like a
Like a
(繰り返し ※→★→※→★)
俺は確信してる
もし人が飛べるんだったら
俺は鳥のように
お前の嘘から逃げたくなるだろうね
そしてその真実が
消えることは絶対にない
お前が俺のプライドを飲み込んだときのことを
俺がずっと覚えているように
いつも同じ話をして
いつも同じ仕事をして
いつも同じものを作っている
いつも同じ
馬鹿みたいだよな
いつも全てが同じ
毎日なにも変わらない
お前はいつも同じものを作り続けてる
いつも同じ
馬鹿げたことさ
でも俺が眠れていることをお前は知ってる
お前がどうしてるかはわからないが
羊よりも多く数えられるもので眠ってるに違いない
そろそろ時間だぜ
お前と俺が
ぶち壊しちまったこのおとぎ話から抜け出すための
なぜなら2人とも息抜きが必要だからな
十分なものじゃないのはわかってるけど
お前の愛はまるで麻薬のようだ
満たされないのはわかってる
だけどお前の愛は麻薬みたいなものなんだ
十分なものじゃないのはわかってるけど
お前の愛はまるで麻薬のようだ
お前の愛は…のようなものなんだ…
…のような…
(繰り返し ※→★→※→★)

 

 

③超個性的なケルビン・スワビーの甲高いボーカル

スキンヘッドでマッチョな黒人ボーカリストのケルビン・スワビーは喉を絞ったような独特な歌声が特徴。

例えるなら『Guns N' Roses』のアクセル・ローズや、『The Smashing Pumpkins』のビリー・コーガンのような、一度聴けばすぐに覚えられるスーパー個性的な声。

 

 

だけど歌声に関しては普段洋楽をあまり聴かない人には賛否両論あるかも。

ケルビン・スワビーの甲高く、ハスキー過ぎる独特な歌声が苦手だって意見もたぶんあるでしょうね。

洋楽をそれほど聴かないうちの嫁ちゃんは『ロックを歌うために生まれてきたような声』と意外にも絶賛してましたけど(笑)。

クセの強い歌声に最初は少し違和感を感じる人もいると思う。

でも何度も聴いているうちに、気がつけばいつの間にか『この曲はこの声じゃなければダメだ!』と感じるようになっている…かも。

 

 

こちらは The Heavy のミュージックビデオver.です。

↓Youtube【The Heavy - Same Ol'】

本国UKのみならずUSでもヒットした前作から3年ぶりにリリースされた3rdアルバム。グルーヴはさらに太くなり、サイケ、ファンク、ヴードゥー、リズム&ブルースからレトロ・ソウルまでをも飲み込んだ傑作。「Same Ol'」収録。

created by Rinker
Counter Records

小栗旬が主演したペプシネックスゼロのCMや、クエンティン・タランティーノ監督の映画『ヘイトフル・エイト』の予告編CMで使用された「Same Ol'」、映画『テッド』予告CM曲の「How You Like Me Now?」、ベッカム主演のH&MのCM曲「What Makes a Good Man?」、そしてクリスティアーノ・ロナウドが出演するナイキCM曲「Turn Up」と良曲が目白押しのベストアルバム。

 

 

④労働意欲を高めてくれるパワーソング

会社勤めやアルバイト、家事などで毎日毎日同じことの繰り返しにうんざりしている人の心に突き刺さるサビの歌詞。

 

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いつも同じ話をして
いつも同じ仕事をして
いつも同じものを作っている
いつも同じ

馬鹿みたいだよな

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ホント共感しかありません。

やる気が全く出ないときも「Same Ol'」を聴くことでなんとか労働意欲を絞り出すことができる、まさにパワーソング的な曲ですね。

 

 

ちなみに2012年頃アメリカの音楽ストリーミングサービス提供会社であるSongza(ソングザ)によるアンケートで『労働者の生産性を最も高める曲』に輝いたのは Maroon5の「Moves Like Jagger」。

「Same Ol’」が収録されたThe Heavy の3rdアルバムがリリースされた日は2012年8月20日。

なのでアンケート時点ではこの曲はまだ発売されてなかったのかもしれないけど、もし私がこのアンケートに投票するとしたら間違いなく「Same Ol’」を選んでます!