• 発売年:1997年
  • 曲名:ジェニー・ドント・テイク・ユア・ラヴ・トゥ・タウン(Janie, Don't Take Your Love To Town)
  • 収録アルバム:デスティネーション・エニィホエア(destination anywhere)

 

アメリカ、ニュージャージー出身のバンドBon Jovi(ボン・ジョヴィ)。

そのバンドのボーカル、Jon Bon Jovi(ジョン・ボン・ジョヴィ)の二枚目のソロアルバム「destination anywhere」。

アルバムの2曲目に収録されている曲が "Janie, Don't Take Your Love To Town" で、後にシングルカットされ全英で13位のヒットを記録しています。

ハードロックなBon Joviが好きな方には受け入れられないかもしれないけど、テンポがよく、ポップで口ずさみやすい曲調なので万人受けするタイプの曲だと思います。

 

↓Youtube【Jon Bon Jovi - Janie, Don't Take Your Love To Town】

     

    ①純粋なソロアルバムとしては1枚目

    「destination anywhere」は2作目のソロアルバムですけど、1作目は映画のサウンドトラックに近い位置づけだったので純粋なソロアルバムとしてはこれが最初ということになるのかもしれません。

    このアルバムの2、3年前にバンドのBon Joviで出された二枚のヒットアルバム。

    • 『クロス・ロード 〜ザ・ベスト・オブ・ボン・ジョヴィ(1994年)』
    • 『ジーズ・デイズ(1995年)』

    この二枚のアルバムを出した後のBon Joviの活動休止期間中に発売されたのがこのアルバムです。

    話はそれますけど、ベストアルバムである『クロスロード』に新曲として収録された "ALWAYS(オールウェイズ)" はかなりの名曲。

    この1曲のために『クロスロード』を買ってもいいくらいのクオリティの高さでした。

    『ジーズ・デイズ』も日本でもヒットしたのがうなずけるくらい良曲ぞろい。

    ハードな曲、ポップな曲、泣けるバラード、アコースティックにしっとり聴かせる曲などバラエティ豊かなアルバム。

    アップテンポの曲なら "Something for the Pain(サムシング・フォー・ザ・ペイン)" 、バラードなら "Hearts Breaking Even(ハーツ・ブレイキング・イーヴン)" が特におすすめです!

     

    ②プロデューサーはStephen Lironi(ステファン・リロニ)

    "Janie, Don't Take Your Love to Town" はステファン・リロニ(Stephen Lironi)という人とジョンの共同でのプロデュース。

    このステファン・リロニという人は他に、ハンソン(Hanson)のデビューアルバム『middle of nowhere』や、スペース(Space)の『Spiders』というヒットアルバムもプロデュースしている人。

    Hansonの "I will run to you" という感動のバラードや、Spaceの "Me & You Vs The World" というスーパーポップな曲も手掛けています。

     

    ③テンポの良いポップバラード

    曲はメロディアスで覚えやすい、哀愁を帯びたロックナンバー。

    『destination anywhere』自体が打ち込み主体のアルバムなので、耳がいい方にはやや無機質な音に感じるのかもしれませんが、メロディラインも曲の構成もバンドとしてのBon Joviに劣ることはありません。

    『destination anywhere』に収録されている曲はバンドの時ほど高いキーでは歌ってないような気がします。

    それと "Janie, Don't Take Your Love to Town" 以外は、基本的に低いキーで渋く歌っている曲ばかりです。

    なので、この曲のクオリティを他の曲にも期待してアルバムを買うとがっかりしてしまうかも。

     

    ④歌詞と和訳

     

    ↓Songwriter(s)【Jon Bon Jovi】

    Sitting here just watching you sleep
    Wish I could slip inside and be
    In some Technicolor dream
    But the air's too thick for one of us to breathe
    I'm not fool enough to think
    You couldn't live life without me
    ここに座ってキミの寝顔を眺めているだけじゃなくて
    キミと一緒に横になって
    テクニカラーの夢を見ていたいのに
    部屋の空気が重すぎて息苦しいんだ
    キミは俺なしじゃ生きられないなんて

    考えるほどバカじゃないよ

     

    I didn't come this far to throw the towel in
    I didn't fight this hard to walk away
    If I ain't smart enough to say I'm sorry
    It's just because the words got in the way
    俺は降参するためにここに来たんじゃない
    逃げるために必死に戦ってきたわけでもない
    ゴメンのひとことが言えるほど俺は賢くないかもしれないけど

    それは言葉が邪魔をしただけなんだ

     

    I remember how it used to be
    I was you and you were me
    We were more than just the same
    Now these shoes don't fit, my skin's too tight
    When you want a kiss, I take a bite
    Let your heart call up the cops, read me my rights
    昔のことを思い出してみた
    俺はキミで、キミは俺だった
    似た者同士よりもっと似ている2人だったよね
    なのに今となっては靴は合わなくて窮屈だし
    キスを求められても噛んでしまう

    キミの心が警察を呼びたいのなら、俺の権利も教えてくれよ

     

    Last night I drak enough to drown
    Raise a toast to your good looks and to my health
    Look, we both know how much I've let you down
    Janie don't you take your love to town
    昨夜は溺れるほど飲んで
    キミの美貌と俺の健康に乾杯したね
    聞いてほしい 俺がどれだけキミを失望させたか2人ともわかってるはずだ

    ジェニー、キミの愛を街に連れて行かないでくれ

     

    Janie don't you take your love to town
    Janie don't you take your love to town
    If I've got to beg, I'll beg, just don't walk away
    Janie don't you take your love to town
    ジェニー、キミの愛を街に連れて行かないで
    ジェニー、キミの愛を街に連れて行かないでくれ
    膝をついて頼めと言うんなら、その通りにするから離れていかないでくれ

    ジェニー、キミの愛を街に連れて行かないでくれ

     

    You deserve a shooter, a saint
    Someone to give it to you straight
    To find the soul throught flesh and bone
    My life's a treasure, full of sunny weather
    But it's left me feeling cold
    Now all you want to do is take me home
    キミは射撃の名手や聖人になれる人
    ストレートに伝えてくれる誰かが必要なのさ
    体の底から魂を与えてくれる人が
    俺の人生は宝物、雲一つない晴天さ
    だけどなぜか心は肌寒い

    今キミは俺を家に連れて帰るだけでいいんだ

     

    I hated you, the night you said you loved me
    I hated you, 'cause I couldn't love myself
    I'm begging you now, baby please just hold me
    I got one foot in, one foot off the ground
    俺はキミを憎んだ、愛していると言われたあの夜に
    俺はキミを憎んだ、なぜなら自分で自分を愛せなかったから
    お願いだから、どうか抱きしめてほしい

    俺は今、片足しか地面に着いていないんだ

     

    (繰り返し ★)

     

    Sitting here while you're fast asleep
    In the bathroom by the sink
    Trying to write the right words down
    I turn out the lights, close my eyes
    There ain't no prayers or kiss goodnight
    What I'll forget to say tomorrow, I'll say now
    Janie don't you take your love to town
    キミがぐっすり寝ている間、俺はここに座ってる
    このバスルームのシンクの横で
    この状況にふさわしい言葉を書こうとしている
    明かりを消して、目を閉じる
    捧げる祈りもおやすみのキスもない
    明日になったら忘れてしまいそうな言葉を今言うよ

    ジェニー、キミの愛を街に連れて行かないでくれ

     

    (繰り返し ★)

     

     

    この曲はざっくり言うと、夫婦喧嘩がテーマの曲。

    仲直りしたい男の気持ちをちょっとカッコつけた歌詞で歌った曲ってことで50%くらいは合ってると思います。

    まだ独身の方は、恋愛中の男女の喧嘩として聴いた方が感情移入できて曲の世界に入り込めるかも。

     

    そしてこの曲は、ジョンが夫婦喧嘩をした後にトイレで作り始めた曲という噂も。

    夫婦喧嘩をした後なんて感情的になって少しは興奮もしてると思うんですけど、そこでこんなメロディアスな曲が思い浮かぶとは…。

    本当にトイレで曲の案が浮かんできたのであれば、トイレの中で歌詞をメモったりしてたんですかね?