①8thアルバムからのタイトルチューン

1993年のメジャーデビュー前から実力派バンドとして高く評価され、音楽業界内にファンが多いことから『ミュージシャンズミュージシャン』とも呼ばれることのあるGoo Goo Dolls(グー・グー・ドールズ)。

1998年にはニコラス・ケイジ主演の映画、シティ・オブ・エンジェルの主題歌「Iris(アイリス)」がアメリカビルボードのエアプレイで通算18週1位の史上最長記録を樹立するビッグヒットを記録。

彼らの代名詞とも言える、『アメリカで最も有名な無名バンド』のキャッチコピーはリアルタイムで90年代の洋楽にハマっていたファンなら知っている人も多いと思います。

 

 

今回の曲は2006年にリリースされ、アメリカで9位を記録した8thアルバム「レット・ラヴ・イン (Let Love In)」からのタイトルチューン。

このアルバムに収録されている曲では4曲目の「ベター・デイズ (Better Days)」が好きな人が多いみたいで、チャートの順位的にも断然「ベター・デイズ」が上なんですけど、私のイチオシは断然「レット・ラヴ・イン」です。

レット・ラヴ・イン」はサビでドラマチックにテンポアップするボーカルが印象的な曲。

貧困や戦争をテーマにしたシリアスな意味合いの『愛』を歌った曲だけど、聴き終わった後は心地良さと希望の光に包まれた感覚になれる、メロディアスなロックバラードです。

 

↓Youtube【Goo Goo Dolls - Let Love In [Official Music Video]】

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Warner Bros./wea

 

 

【Let Love In】Songwriter(s) - John Rzeznik,  Glen Ballard,  Gregg Wattenberg

You wait
Wanting this world to let you in
And you stand there
A frozen light
In dark and empty streets
キミは待っている
この世界が受け入れてくれることを望んで
キミは立っている
凍りついた光に照らされた

暗くて誰もいない道に

 

You smile
Hiding behind a God-given face
And I know you're so much more
Everything they ignore
Is all that I need to see
キミはほほえんでいる
神から授けられた顔の後ろに隠れながら
そして俺はキミがもっと素晴らしい存在であることを知っている
俺が見なければいけないのは

彼らが目を背けているものすべてなんだ

 

You're the only one I ever believed in
The answer that could never be found
The moment you decided to let love in
Now I'm banging on the door of an angel
The end of fear is where we begin
The moment we decided to let love in
キミは俺が信じた唯一の人
今まで決して見つけることのできなかった答え
それはキミが愛を受け入れることを決めた瞬間
今俺は天使のドアを叩いている
恐怖の終わりは俺たちのいる場所から始まる

それが俺たちが愛を受け入れることを決めた瞬間なんだ

 

I wish
Wishing for you to find your way
And I'll hold on for all you need
That's all we need to say
僕は願う
キミがキミの道を見つけることを
キミが必要とすることのために俺は頑張るよ

俺たちが言わなければならないのはそういうことさ

 

I'll take my chances while
You take your time with
This game you play
But I can't control your soul
You need to let me know
You leaving or you gonna stay
キミがゆっくりとこのゲームをプレイしている間
俺は可能性に賭けてみるよ
だけど俺にキミの心はコントロールできない
キミは俺に知らせなきゃいけないんだ

去っていくのか、それともここに留まるつもりなのかを

 

(繰り返し ★)

 

There's nothing we can do about
The things we have to do without
The only way to feel again
Is let love in
俺たちにはどうすることもできないけれど
やらなきゃいけないことがある
再び心が感じるようになるための唯一の方法は

愛を受け入れること

 

There's nothing we can do about
The things we have to live without
The only way to see again
Is let love in
今俺たちにできることはなにもない
だけどやらなきゃいけないんだ
再び心で見えるようにするための唯一の方法

それは愛を受け入れることなんだ

 

(繰り返し ★)

 

②アルバムはグレン・バラードがプロデュース

グーグードールズの前作までのアルバムのプロデューサーはグリーン・ディとの仕事で有名なロブ・カヴァロ。

だけどこのアルバム「レット・ラヴ・イン」はグレン・バラードがプロデュースしています。

グレン・バラードはアラニス・モリセットの1995年の大ヒットアルバム「ジャグド・リトル・ピル (Jagged Little Pill)」のプロデュースや、マイケル・ジャクソンの「マン・イン・ザ・ミラー (Man In The Mirror)」をサイーダ・ギャレットと共作した超ビッグなプロデューサー。

そのせいもあってか「レット・ラヴ・イン」は前作のアルバム「ガターフラワー (Gutterflower)」前までの作品よりも音のクリアさを前面に押し出した雰囲気の曲が多い気がします。

 

 

③サビに入ると一転してドラマチックに

乾いたギターのリフで始まる「レット・ラヴ・イン」の出だしはゆったりめで、ちょっとだけダークで重苦しい曲調。

ブライアン・アダムスほどではなく、いい感じにしゃがれたジョン・レズニックの渋めのボーカルで歌われるAメロはちょっと退廃的な雰囲気です。

PVは戦争や貧困を連想させるような映像なので、そのイメージにはピッタリの曲調と声質かも。

 

だけどサビのメロディは一転してかなりドラマチック。

それまで陰鬱だった曲調が、雨上がりに空から射す光のようにポジティブで躍動的なトーンに変貌します。

疾走感って表現だとちょっとニュアンスが違うかもしれないけど、このミドルテンポでもなく速くもなくって感じのボーカルのリズムが聴いていて気持ちいいんです。

 

 

この曲で歌われているのは『恋愛」ではなく、大きな意味での『愛」。

なのでリズムにノって聴くような曲ではないんだろうけど、車の中でドライブしながら聴いているといつの間にか膝でリズムをとってたりするんですよね。

ややネガティブなAメロと、まるで希望の光が体を照らしているかのような高揚感を感じられるサビ部分とで緩急が付けられている部分も、私が好きなポイントです。

 

 

④サブリミナルを使ったPV

PVもとても印象的。

最初は『WAR』のようなネガティブな単語ばかりがサブリミナルで表示されるけど、サビでは『LOVE』などのポジティブなワードが挟み込まれる。

そして曲の終わりに近づくにつれて、どんどんポジティブな文字が増えていきます。

 

ちなみにPVで表示されるネガティブな単語はわかる範囲でこんな感じ。

  • GREED (強欲)
  • CRIME (犯罪)
  • POLLUTION (汚染)
  • PREJUDICE (偏見)
  • WAR (戦争)
  • AIDS (エイズ)
  • BOMBS (爆弾)
  • DRUG (麻薬)
  • GUNS (銃)
  • HUNGER (飢え)
  • POVERTY (貧困)
  • APATHY (無関心)

 

そして曲後半に多くなってくるポジティブな意味の単語で私がなんとか確認できたのはこんな感じ。

  • SHARE (分かち合う)
  • JOY (喜び)
  • HOPE (希望)
  • SMILE (笑顔)
  • BEAUTIFUL (美しい)
  • TRUTH (真実)
  • LAUGH (声を出して笑う)
  • LIVE (生きる)

 

他にもたくさん単語が出てきますけど、ちょっと私にはこれ以外は認識できませんでした。

サブリミナルだから一瞬しか映らないので、中には勘違いして覚えている単語もあるかもしれません…。