①曲の概要
- 発売年 :1998年
- 曲名 :True Colors(トゥルーカラーズ)
- 収録アルバム:...HITS(ベスト・オブ・フィル・コリンズ)
80'sの洋楽を代表するアーティストの一人、イギリスはロンドン出身のPhil Collins(フィル・コリンズ)。
フィル・コリンズが1998年にリリースしたベストアルバム『...HITS』に新曲として収録された「True Colors」は、言わずと知れたシンディ・ローパーのカバー曲です。
ちなみにこのベストアルバムの正式名称は『...HITS』なんですけど、国内盤はAmazonでも『ベスト・オブ・フィル・コリンズ』というタイトルになっているので検索するときは『ベスト・オブ…』で検索したほうが調べやすいかもしれないですね。
- Another Day In Paradise
- True Colors
- Easy Lover
- You Can't Hurry Love
- Two Hearts
- I Wish It Would Rain Down
- Against All Odds
- Something Happened On The Way To Heaven
- Separate Lives
- Both Sides Of The Story
- One More Night
- Sussudio
- Dance Into The Light
- A Groovy Kind Of Love
- In The Air Tonight
- Take Me Home
↓Youtube【Phil Collins - True Colors (Official Music Video)】
②フィル・コリンズとの出逢いは「One More Night」
私が最初に聞いたフィル・コリンズの曲は、上のベスト盤にも収録されているしっとりとした大人のバラード「One More Night」でした。
中学生の時に「We Are The World」を音楽の授業で聴いて感動した私。
すぐに「We Are The World」が収録されている1000円の安いオムニバスアルバムを近所の中古ショップで買いました。
その時にたまたま収録されていたのが、フィル・コリンズの「One More Night」だったんです。
この「One More Night」はランキングの最高位が全米1位、全英4位という世界的な大ヒット曲。
当時まだ高校1年生で、恋愛を経験したことのなかった私でも没入してしまうほど甘く上質なラブバラードに一発でファンになってしまいました。
③ジェネシスのドラム&ボーカルを経てソロに
もともとはジェネシスというバンドのドラマーだったフィル・コリンズ。
ジェネシスはジャンル的にはプログレッシブロックに位置付けられていたバンドです。
ジェネシスは世界的に有名なプログレのバンドである『Yes(イエス)』『King Crimson(キング・クリムゾン)』『Pink Floyd(ピンクフロイド)』よりは、もうちょっとポップ寄り?明るめ?のプログレのような感じがします。
ちなみにプログレッシブロックってのは、先進的、前衛的なジャンルのロックのこと。
- 演奏時間が長い大作が比較的多い
- クラシックなどの構成も取り入れるために難解
- シンセサイザーなどの最新の技術を使って高い技術力で演奏する
というのがプログレッシブロックの大まかな特徴です。
私は当時プログレはあまり好みじゃなかったのもあって、ジェネシス時代にフィル・コリンズが歌っていた「Invisible Touch(インビジブル・タッチ)」を聞いた時もあまりいい曲とは感じませんでした…。
「Invisible Touch」は全米1位になっているし、日本ではノエビアという化粧品メーカーのCMソングに起用されてもいたくらい有名な曲なんですけどね。
ソロになってからのフィル・コリンズに当時の私が持っていたイメージは、「One More Night(ワン・モア・ナイト)」「Against All Odds(見つめてほしい)」のようなバラードシンガーだったっていうのも関係していたかもしれません。
④スムースジャズ調のアレンジ
80年代の洋楽好きなら知らない人はいないと思いますが、「True Colors」のオリジナルをヒットさせたのはシンディ・ローパー(Cyndi Lauper)です。
「True Colors」はシンディ・ローパーが1986年に発表した2ndアルバムのタイトル曲でもあり1stシングルでもあった曲。
全米チャート(ビルボードホット100)では2週連続1位、全英シングルチャートでは12位を記録した超がつくほどの名曲です。
「あなたの真実の色は虹のように美しい、だからそれを見せるのを恐れないで」と語り掛けるように、でもサビでは力強く歌っているのがシンディ・ローパーの「True Colors」。
そしてフィル・コリンズのカバーバージョンをプロデュースしたのは、Boyz II Men(ボーイズ・ツー・メン)の全米13週連続1位の大ヒット曲「End of the Road(エンド・オブ・ザ・ロード)」のプロデューサーでもあるBabyface(ベイビーフェイス)。
George Benson(ジョージ・ベンソン)、Grover Washington, Jr.(グローヴァー・ワシントン・ジュニア)にも通じるスムースジャズやフュージョンに近い解釈で曲をアレンジすることで、オリジナルのシンディローパーとは異なる色合いにしつつ、時代に合わせた形で完成させているのはさすがのひと言。
プロデューサーとしてだけではなく、シンガーとしての歌唱力にも定評のあるベイビーフェイスのコーラスもフィル・コリンズの声質にすごく合ってて心地いいです。
フィル・コリンズの歌う「True Colors」は原曲に比べ使われている音の量が多く、テンポも速くて、個人的にはオリジナルよりもこちらのほうが好みですね。
このアルバムと曲が発売された1998年。
この年が私にとって人生で一番楽しい時期だったという思い出補正も、間違いなくあります。
だけど、それを抜きにしたとしてもフィル・コリンズの「True Colors」は、原曲の良さを生かしながらも自分の色に染めてしまった最高の『カバーソングの成功例』だと思いますよ。
⑤「トゥルー・カラーズ/フィル・コリンズ」歌詞と和訳
↓Songwriter(s)【Tom Kelly, Billy Steinberg】
You with the sad eyesDon’t be discouragedOh I realizeIt’s hard to take courageIn a world full of peopleYou can lose sight of it allAnd the darkness inside youCan make you feel so small
キミをちっぽけに感じさせることもあるだろう
But I see your true colorsShining throughI see your true colorsAnd that’s why I love youSo don’t be afraid to let them showYour true colorsTrue colors are beautifulLike a rainbow
まるで虹のようにね
Show me a smile thenDon’t be unhappy, can’t rememberWhen I last saw you laughingIf this world makes you crazyAnd you’ve taken all you can bearYou call me upBecause you know I’ll be there
キミは僕がそこにいることを知っているんだから
And I’ll see your true colorsShining throughI see your true colorsAnd that’s why I love youSo don’t be afraid to let them showYour true colorsTrue colors are beautifulLike a rainbow
まるで虹のようにね
So sad eyesDiscouraged nowRealizeIf this world makes you crazyAnd you’ve taken all you can bearJust call me upBecause you know I’ll be there
キミは僕がそこにいることを知っているんだから
And I’ll see your true colorsShining throughI see your true colorsAnd that’s why I love youSo don’t be afraid to let them showYour true colorsTrue colorsTrue colors are shining through
キミの色が輝いている
I see your true colorsAnd that’s why I love youSo don’t be afraid to let them showYour true colorsTrue colorsTrue colors are beautifulBeautiful, Like a rainbow
まるで虹のようにね