①1996年にオアシスのライブで…

1996年にオアシスのライブで前座を務めたことにより才能が認められ、レコード会社と契約。

 

そして翌年発表のデビューアルバムに収録された「Semi-Charmed Life(セミチャームド・ライフ)」が全米4位の大ヒットを記録したアメリカ出身のバンド、Third Eye Blind(サード・アイ・ブラインド)。頭文字を取って『3EB』と表記されることも。

 

ボーカル兼ギタリストのStephan Jenkins(スティーヴン・ジェンキンス)はかつて短期間だけ、Puck and Nattyというラップデュオで活動していた経歴の持ち主。そのためラップ・ヒップホップの影響が感じられるボーカルスタイルの曲が多いのが特徴です。

 

Stephanなのにステファンじゃなくてスティーブンって読むんですね…。

そういえばホラー小説の巨匠、Stephen Kingもスティーヴン・キングだったっけ。StephanとStephenだからスペルは完全に一緒じゃないけれども。

 

 

 

サード・アイ・ブラインドが2003年に発表した3rdアルバム、アウト・オブ・ザ・ヴェイン。当初の予定では2002年に完成する予定でした。

 

全世界で600万枚を売り上げた1stアルバム、同じく全世界で200万枚を売り上げた2ndアルバム以上の成果を出さなければいけないというプレッシャーから歌詞を何度も何度も書き直したことで完成が延び延びになり、難産の末に1年遅れでようやくリリース。

 

結果として、アメリカビルボードのアルバムチャートで最高12位、総売り上げ枚数も全世界で65万枚と商業的には1st、2ndには程遠かったけど音楽評論家からは高い評価を受けました。

 

アルバムからのリードシングル「Blinded(ブラインデッド)」はポップ好きを公言したいのであれば素通りすることは許されない曲。

 

やや変則的なリズムに乗せたスティーヴン・ジェンキンスのラップ調のフロー、気を抜くとすぐ脳内で再生ボタンを押してしまいそうになるキャッチーなメロディは1度聴いてしまったらクセになること間違いなしです。

 

YouTube【Third Eye Blind - Blinded (When I See You) (Official Music Video)】

 

 

②「and」が多くて和訳に苦戦

Songwriter(s) - Stephan Jenkins, Arion Salazar, Tony Fredianelli

Just an old friend coming over
Now to visit you and
That's what I've become
I let myself in
Though I know I'm not supposed to but
I never know when I'm done
キミを訪ねてきた
ただの古い友人
俺はそんな男になっちまった
ドアを開けて中に入ろうとするけど
そうするべきじゃないことはわかってる
いつ終わりが来るのかわからないんだ
And I see you fogging up the mirror
Vapor around your body glistens in the shower
And I want to stay right here
And go down on you for an hour
And stay and let the day just fade away in wild dedication
Take the moment of hope and let it run
And never look back at all the damage we have done now
To each other, to each other, to each other
鏡を曇らせているキミが見える
シャワーの中で水蒸気に包まれたキミの体が輝いて、
俺はここにいたいと願い、
一時間キミに尽くし続け、
荒々しい献身の中でただ消え去るような一日を過ごして
希望の瞬間をつかみ取り、そして光らせろ
互いが与えたすべての傷を振り返らずに
互いに、互いに、互いに、
'Cause when I see you
It's like I'm staring down the sun
And I'm blinded
There's nothing left to do
And still I see you
キミを見ていると
太陽を見つめているみたいに眩しいんだ
そして何も見えなくなってしまう
もう俺にできることはない
それでもまだ俺はキミを見てるのさ
I never believe that things would happen for a reason and
They never go as planned
I wanted to thank you for a vision
That was lost that you returned
But you're past where you understand
必然的に物事が起こると信じたことはなかったし、
計画道りには進まないものさ
キミが取り戻してくれた失われたビジョンについて
感謝したかったけど
キミは理解できる場所を通り過ぎてしまった
Now her appetite is blown
Little else is known
Except she's a little angry
Grabs a towel, looks away
The heat fades with the day
And I fall down on what to say
Oh something clean, let me be clever
Hey oh well, whatever
But that's not what I mean
When where we've been has left us burnt still
I won't turn now from a fight
You know I'll never win
今の彼女に食欲はない
それ以外のことはほとんどわからない
彼女が少し怒ってて
タオルを握りしめて目をそらしてること以外はね
その熱も日暮れと共に消えていき、
俺は何を言えばいいかわからなくなる
綺麗な言葉で伝えたい、俺を賢くしてほしい
まあどうでもいいか
それは俺が言いたかったことじゃない
あの場所はまだ俺たちを焼き尽くしたまま
戦うことから逃げたりはしないけど
キミは知っている 俺が絶対に勝てないことを
So when I see you
You know all the things I've done
Well I'm blinded
Like I'm staring down the sun
When I see you
When I see you
When I see you
It's like I'm staring down the sun, yeah
キミに会う時
キミは俺がしてきたことを全部わかってる
何も見えないよ
まるで太陽を見つめてるみたいだ
キミを見ていると
キミを見ていると
キミを見ていると
太陽を見てるみたいに眩しいんだ
Time passes and it tells us what we're left with
We become the things we do
Me, I'm a fool spent from defiance, yeah you got me but
I didn't give up on you
時は過ぎ、俺たちに残ったものを教えてくれる
俺たちは自分の行動によって形作られるんだ
俺は抵抗することに疲れた愚か者で、キミにはやられたけど
諦めはしなかった
Icarus is not a T-shirt or a swan song, no
He is born again and
It's not easy being me
But I can't promise I will mend or bend
When you believe that we are fixed now from our birth
And I've just fallen back to Earth
Still you know I'll try again
'Cause I believe that we are lucky
We are golden, we have stolen
Manners in the days when we were one
イカロスはTシャツでもなければ白鳥の歌でもない
彼は再び生まれ変わる
俺が俺であり続けるのは簡単なことじゃないけど
修復したり意見を曲げることは約束できない
生まれた時から今この時間に固定されているんだ
そして俺は地球に戻ったばかり
キミは俺がもう一度頑張ろうとしてることを知っている
俺たちはラッキーだと、黄金色だと信じているから
俺たちは2人が一つだった日々に礼儀を盗んだんだ
So when I see you, despite of all that we've become
I'm still blinded
But I'm still staring down the sun
When I see you
When I see you
When I see you
When I see you
こうなってしまったけど、キミに会った時
俺はまだ目が眩むんだ
太陽をいつまでも見続けているみたいに
キミを見ていると
キミを見ていると
キミを見ていると
キミを見ていると

 

 

③この曲、とにかくテンポが…

この曲、とにかくテンポがいいんですよね。ラップ調のボーカルスタイルなだけあって歌詞は結構ギッチリ詰め込まれた感じなんですけど、1番のサビが終わるまでにかかる時間は約1分。

 

簡単に歌ってるようにも聴こえるけど、たぶんサビ以外のパートはリズム感がないとカッコよく歌えない系の曲。

 

ネイティブとは程遠いカタカナ英語の発音でしか歌えない、私みたいなただの洋楽カラオケ好きが手を出しちゃいけない曲ですね…。

 

ボロボロになりながらなんとか1番のサビまで歌った後、あーだこーだ言い訳して照れ笑いしながら演奏停止をタッチしているイメージしか浮かばない(笑)

 

 

 

ちなみにギタリストはこのアルバムからTony Fredianelli(トニー・フレディアネリ)という人に変わっています。

 

アメリカのスラッシュメタルバンド、Apocrypha(アポクリファ)でプレイしていたトニーはテクニカルなギターが持ち味。

 

「Blinded」にメタルっぽいギターの要素は感じられないけど、耳にいつまでも残る印象的なギターのリフはトニーが加入した影響が大きいのかもしれません。