①ピアノをフィーチャーしたポップロック
高校時代の同級生たちで前身となるバンドを結成し、その後バンド名の改名を経てデビューしたのがアメリカのコネチカット州出身の6人組、The Last Goodnight(ザ・ラスト・グッドナイト)です。
デビュー前はアヴリル・ラヴィーンやライフハウスのオープニングアクトを務め、順調にファンを増やしていきました。
そして満を持して2007年に発表したデビューアルバム「Poison Kiss」。
残念ながらザ・ラスト・グッドナイトにとって最初で最後のアルバムになってしまいましたが、シングルになった「Pictures Of You」をはじめとしてピアノを前面に押し出したキャッチーで聴きやすい良曲ぞろい。
「Pictures Of You」はアメリカでは70位止まりでしたが、日本では全国FM19局でパワープレイに選ばれたこともある曲です。
アルバムを1枚しか出していないのでバンドの知名度は低いけど、恋愛映画の挿入歌としてもぴったりなシネマティックなメロディは一度聴けば虜になる人も多いんじゃないかなと思います。
↓Youtube【The Last Goodnight - Pictures Of You】
輸入盤はリンゴと蛇のヘヴィメタル風のCDジャケットになっています。このデザインからは耳なじみの良いポップソングはちょっと連想できないので、ジャケットで失敗した部分もあるかもしれないですね…。
②当時はマルーン5と比較されることも
当時、2ndアルバムを発表したばかりだったマルーン5と比較されることも多かったザ・ラスト・グッドナイト。
でも個人的には、マルーン5のようなブラック・コンテンポラリーやファンクの要素はあんまり感じられないからなのか、そんなに似てないような気が…。
ザ・ラスト・グッドナイトの方は例えるなら上質なポップロック。
ソウルやジャズからの影響も受けてはいるんでしょうけど、基本的には良くも悪くも万人受けするキャッチーなポップミュージックって感じだと思います。
③オーストラリアではプラチナ認定に
「Pictures Of You」は本国アメリカのシングルチャートでは70位がピークなので、とてもヒットしたとは言いがたい曲。
ちなみにこの曲が最も受け入れられた国、それはオーストラリアです。
オーストラリアのチャートでは3位まで上昇し、プラチナ認定を受けるほどのヒットになりました。
クラウデッド・ハウス、エア・サプライ、サヴェージ・ガーデンなど数々のミュージシャンの出身国であり、ビージーズがブレイクを果たした国でもあるオーストラリア。
あんまり焦点を当てられることのない国だけど意外と日本人好みの曲が多いので、洋楽が好きなかたは一度オーストラリア出身のミュージシャンをチェックしてみるといいかもしれません。
④収録曲は120曲から厳選
ザ・ラスト・グッドナイトのデビューアルバム「Poison Kiss」には120曲から厳選された12曲が収録されています。
曲作りに費やした時間はなんと1年半。
どれもこれもがピアノの旋律を前面に押し出したメロディアスな曲ばかり。
さらっと聴ける短めの曲が多いのも特徴で、アルバム12曲中5曲が3分30秒以内、4分を超えるものにいたっては1曲も収録されていません。
特に日本では、彼らの2ndアルバムでのさらなる飛躍を期待したファンも多かったことと思います。
が、「Pictures Of You」をシングルで発売して以降はヒット曲に恵まれず、2ndアルバムをリリースすることなく契約を打ち切られてバンドは解散。
フロントマンのカーティス・ジョン以外は音楽業界からも姿を消してしまったそうです。
こんなにクオリティの高い曲がそろっているのに、音楽の世界はほんと厳しいですね…。
⑤「ピクチャーズ・オブ・ユー/ザ・ラスト・グッドナイト」歌詞の和訳
Songwriter(s) 【Jeff Blue, Kurtis John, Mike Nadeau】
This is the clock upon the wallThis is the story of us allThis is the first sound of a newborn child,Before he starts to crawl
這うことを覚える前にね
This is the war that's never wonThis is a soldier and his gunThis is the mother waiting by the phone,Praying for her son
彼女の息子に祈りながらね
★Pictures of you, pictures of meHung upon your wall for the world to seePictures of you, pictures of meRemind us all of what we used to be
昔の僕らのことを全て思い出させてくれるんだ
There is a drug that cures it allBlocked by the governmental wallWe are the scientists inside the lab,Just waiting for the call
呼ばれることを待っているだけなんだ
This earthquake weather has got me shaking insideI'm high up and dry
僕は高いところで乾ききっている
(繰り返し ★)
Confess to me, every secret momentEvery stolen promise you believedConfess to me, all that lies between usAll that lies between you and me
キミと僕の間にあるすべての嘘を
We are the boxers in the ringWe are the bells that never singThere is a title we can't win no matterHow hard we might swing
どんなにパンチを振り回しても
(繰り返し ★×2)